金利が動き始めた。預金口座の残高を眺めながら「このまま預けていていいのか」と考えたことはないだろうか。2026年に入り、個人向け国債の利率は過去最高水準に達している。この記事では、日銀の利上げが個人向け国債の金利にどう影響するのか、具体的な数字とともに見通しを整理する。

2026年4月 変動10年金利:年1.55% ·
固定5年金利:年1.79% ·
政策金利:0.75% ·
10年国債利回り:1.20%前後 ·
日銀次回利上げ予想:2026年7月

クイックスナップショット

1確認された事実
2不明な点
3タイムラインシグナル
4今後の見通し
  • 変動10年は金利上昇メリットを享受
  • 固定5年は期間中の利率が確定、高金利を確保
  • 2026年10月の金利改定でさらなる上昇も

5つの主要項目を比較すると、短期から長期まで選択肢に明確な差がある。

項目 2026年4月募集 利率 特徴 向く人
変動10年 年1.55% 基準金利+0.66%、半年ごとに変動 金利上昇局面で高いリターンを狙う投資家
固定5年 年1.79% 応募時点の利率が満期まで固定 確実な利回りを確保したい人
固定3年 年1.51% 短期で利率固定 3年以内の資金運用

The trade-off: 変動10年は将来の金利低下リスクがあるが、固定5年は上昇の恩恵を受けられない。

個人向け国債の金利は2026年4月にどのくらい予想されていますか?

実際の募集利率はすでに発表されている。2026年4月募集の個人向け国債(変動10年)の初回適用利率は年1.55%(税引前)に達した(マネイロ)。これは2025年9月の0.97%から約1年半で大きく上昇した数字だ。

なぜこれが重要か

1.55%という利率は、多くの普通預金金利(0.1%未満)をはるかに上回る。10年固定で100万円預けた場合、単純計算で約15万5千円の利息が得られる(税引前)。

2026年1月の金利はどうだった?

2026年4月の変動10年金利はいくら?

年1.55%(税引前)。基準金利に0.66%を上乗せする仕組み。基準金利は長期金利(10年国債利回り)を参照し、日銀の利上げに連動して上昇している。

金利上昇の背景は?

日銀は2024年3月のマイナス金利解除以降、段階的に利上げを実施。2026年1月には政策金利を0.75%に引き上げた(日本銀行)。市場では2026年7月の追加利上げがコンセンサスとなっている(ブルームバーグ)。この流れが個人向け国債の金利を押し上げている。

What this means: 日銀が利上げを続ければ、変動10年の金利は今後さらに上昇する可能性がある。ただし利上げペースが読めないため、固定5年で今の高金利を確定させる戦略も現実的だ。

国債の5年金利の予想は?

固定5年の金利はどう決まる?

2026年の固定5年金利予想は?

2026年4月募集の固定5年利率は年1.79%と、過去最高水準(カブ知創)。3月募集の固定5年が1.66%(アセットマネジメントOne)だったから、1カ月で0.13ポイント上昇したことになる。

ここがポイント

固定5年を購入した時点で5年間の利率が確定する。今後金利が下がれば有利だが、上がり続ければ機会損失になる。日銀の利上げが2026年夏以降も続くなら、変動10年を選ぶ方が長期的な利回りは高くなる可能性がある。

5年国債利回りと個人向け国債固定5年の関係

個人向け国債固定5年の利率は、5年国債の応募者利回りを参考に決まる。2026年4月時点で5年国債利回りは0.8%前後、そこから0.10%差し引いた水準が1.79%というのは、利回り計算上の数式とは異なるが、政府の特別な設定により個人向け商品は市場金利より高めに設定されるケースがある。

The catch: 固定5年は中途換金時に調整額が発生する可能性がある。満期まで保有する前提で選ぶべきだ。

10年国債の利回りは2026年にどのくらいですか?

10年国債利回りは2026年にどの程度上昇する?

  • 2026年4月時点の10年国債利回りは約1.20%(ブルームバーグ)
  • 日銀は長期金利の急騰を抑制するため、国債買い入れを継続
  • 市場では年末までに1.3〜1.5%の見方も(JBpress)

長期金利と個人向け国債変動10年の関係

変動10年の基準金利は長期金利に連動する。長期金利が上昇すれば変動10年の金利も自動的に上がる。2025年9月の変動10年が0.97%だったのが、2026年4月には1.55%になったのは、長期金利の上昇を反映している。

日銀の国債買い入れ減額の影響

日銀は2026年から国債買い入れ額を段階的に減らす方針。買い入れ減額は長期金利の上昇圧力となる。個人向け国債の金利にとっては追い風だ。

What this means: 長期金利の上昇が続けば、変動10年の利率はさらに上がる。2026年10月の金利改定で1.8%超えも視野に入る。

銀行が国債を勧めない理由は何ですか?

銀行はなぜ国債を勧めないのか?

  • 個人向け国債の販売手数料は0%(金融庁(規制当局)
  • 投資信託は購入時に3%前後の手数料が取れる
  • 銀行は手数料収入の多い商品を優先

銀行の販売手数料や利益構造

銀行にとって国債の販売は手数料が発生しないため、営業のインセンティブが低い。一方、投資信託や保険商品は販売手数料が高く、銀行の収益源になる。この構造が「銀行が国債を勧めない」と言われる背景だ。

銀行が勧める代替商品

投資信託、外貨建て保険、個人年金保険など。ただしこれらの商品には為替リスクや流動性リスクが伴う。安全資産を求めるなら国債は合理的な選択肢だ。

注意点

銀行の提案をそのまま受け入れるのではなく、自分のリスク許容度と投資目的を軸に判断することが重要。国債を「勧められない」のは銀行のビジネス構造上の問題であって、国債の価値が低いわけではない。

The trade-off: 銀行からの提案に乗るか、自分で国債を購入するかは、コスト構造を理解した上で決めるべきだ。

個人向け国債は買ってはいけない?デメリットと向いている人の判断

個人向け国債のデメリットは?

  • 中途換金時に調整額が発生し、元本割れリスク
  • インフレに弱い(実質利回りが低下)
  • 高いリターンは期待できない(株式や投資信託と比較して)
  • 変動10年は利率が低い時期もある(2024年前半は0.5%未満)

向いている人、向いていない人

向いている人:元本割れを避けたい、確定した利回りを得たい、インフレヘッジより安全性優先。向いていない人:高いリターンを狙いたい、短期で売買したい、インフレ時に実質価値を守りたい。

国債以外の選択肢

  • 定期預金(安全性は高いが金利は低め)
  • 投資信託(リスクはあるがリターン期待できる)
  • 株式投資(高リスク高リターン)
  • 個人向け国債は「ローリスク・ミドルリターン」の位置づけ

What this means: デメリットを理解した上で、自分の投資スタイルに合えば国債は有力な選択肢だ。特に金利が上がっている今、固定5年で高金利を確保するのは賢い戦略の一つ。

結論: 個人向け国債の金利は2026年に入り過去最高水準に達しており、日銀の利上げ継続見通しを踏まえると、今後さらに上昇する可能性が高い。変動10年は上昇の恩恵を受けやすいが、固定5年は今の高金利を長期にわたって確定できる。銀行が勧めないからといって避ける必要はなく、安全資産として検討する価値は十分にある。

よくある質問

個人向け国債の金利はいつ改定される?

年2回、4月と10月に改定されます。変動10年は半年ごとに利率が見直されます。

変動10年と固定5年、どちらがおすすめ?

金利上昇が続くなら変動10年、今の高金利を確実に確保したいなら固定5年が適しています。投資期間と金利見通しで選びましょう。

個人向け国債は100万円から購入できる?

1万円以上1万円単位で購入可能です。100万円からではありません。

中途換金すると元本割れする?

発行から1年経過すれば直前2回分の利子相当額が調整額として差し引かれますが、元本割れは基本的にありません。ただし、市場金利が大きく変動した場合は例外があります。

個人向け国債の利子は課税される?

利子には20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)の源泉分離課税が適用されます。

日銀の利上げが個人向け国債に与える影響は?

利上げにより長期金利が上昇し、個人向け国債の利率も上昇します。特に変動10年は直接的な影響を受けます。

個人向け国債の購入は証券会社と銀行どちらがいい?

どちらでも購入可能ですが、銀行は国債販売に消極的な場合があります。ネット証券の方が手続きが簡単で選択肢も広いです。

関連記事